社会科授業を楽しむ!p-red’s blog

社会科授業のアイデアは豊富です。アイデアだけは

【大事なことは足元から】「みどり」に目を向けよう!

小学校低学年時、社会は「生活」という科目として、「社会」の要素と「家庭科」の要素も含み授業が行われています。

むしろ、社会というよりは、『身近なもの』に焦点を当てて展開されている印象がありますね。

学年が上がると、より学習内容は知識を問うものが多くなりますが、やっぱり本質は「自分の身近な存在から学べる社会的感覚」じゃないかと思うわけです。

 

そこで、身近なものから、こどもたちの「気付き」をたくさん与えられる「大事なことは足元から」シリーズも始めていきます!

 

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さて、今回は中学1年 地理で最初に学ぶ、「気候区分」についてです。熱帯、温帯などの気候帯名、ツンドラ気候やステップ気候などの気候名、覚えますよね。

これは、ロシアのケッペンという気象学者が提唱した気候の分け方です。ケッペンは環境、特に植生(植物の成長の仕方やその生息している場所)と気候の関係に関心を示し、気温が植物の成長に及ぼす影響を専門的に学びました。その結果、気候区分が作られ、その偉業から「近代気候学の父」と称されています。

ケッペン

ただ、教科書には「ケッペン」の名前は強調して書かれてはおらず、なんなら、ケッペンが重要視していた「植物との関係」もあまりフューチャーされてない感…( 一一)

資料集などでは、どんな植物が自生しているのかをイラストで表しているものが多いですが、もっと、気候と植物の関係性を押していく必要があるのではないかと考えます。

植物の種類や自生の仕方が、ゆくゆくは人間の衣食住にも大きく関係するのですから。

 

そこで、気候と植物との関係をよりわかりやすくするために、授業でこんな話題をしてみてはいかがでしょうか。

「自分たちの住むまちの木は、どんな木が多いかな?」

森や林が多い地域の学校ですと、すぐにこどもたちから「スギ」「松」「もみじ」など発言が出そうですね。

都心のこどもたちでも、公園の木やよく道でみかける。おじいちゃんの田舎では…なんて話もできるはずです。

自分の住む地域の植物の自生の特徴を考え、自分たちの住む地域の気温や降水量の特徴に結び付ける。気候も植物観点から考えると、結構身近なものですよね。

あとは、10こある気候名と雨温図の特徴を覚えるだけですね(笑)

ケッペンの気候区分